しもばの放浪日記

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ヨーロッパのかおり
リビア
↓03.10
チュニジア




明け方、チュニジアの首都チュニスに着いた。ひさびさに息が白くなるほどの寒さを体験した。寒い。普通に寒い。「北アフリカ」だとか「地中海」だとかいう言葉にまんまとだまされていた。調べてみたらここチュニス、新潟とか仙台あたりとほとんど緯度が変わらないのだ。

新市街の町並みはほぼ完全にヨーロッパだった。欧州から来る人々はこの国にアラブの香りを感じるのだろう。だが、イスラム圏を通ってここまでやってきた自分からしたら、ヨーロッパ臭が実に匂う。欧州臭ぷんぷんである。

なんとこの国、イスラム圏の国々がどこも金曜日を休日とするにも関わらず、公共の休日が日曜日であった。この事実ひとつで、この国の欧州志向が立証できるというものだ。旧フランス植民地。公用語はアラビア語、そしてフランス語。人々に何かを尋ねると100%フランス語で返ってくる。リビアであれだけ通じた英語が全く通じない。映画の看板もフランス語。自分の喋れない負い目からだろうが、人々が、「フランス語くらい喋りやがれ、けっ」という空気を醸し出しているように感じてしまう。カチンとくる。若い女性はほとんどが髪を露出している。服装もやはり欧州的。さすがに肌は露出していないが、夏場になったらわからない。道にはオープンカフェが立ち並ぶ。そんな光景を見て、
「絶対こいつら自分のことアフリカ人だと思ってねーなー」
と思った。別にアフリカだからどうこうというわけではないのだが、同じようにきっと欧米人も東京などに来たら、
「絶対こいつら自分のことアジア人だと思ってねーなー」
と感じるのではないかと思ってしまったのだ。

テレビでサッカーを観ていて面白い場面があった。チュニジアのチームとヨルダンのチームの試合。延長戦を終えて同点、PK戦に入った。ヨルダンの選手はゴールを決めるとその場にしゃがみこみアッラーに感謝の祈りを送る。だがチュニジアの選手は喜びはしゃぐだけ。一人として祈る選手はいなかった。

更に特筆すべきは町の交差点にある時計台。四面に付いている時計の全てが全て、なんと、時間が合っていたのである。今まで通ってきた国は、公共の場にある時計の時刻が合っていることなど滅多になかった。動いているものすらほとんどない。いわばそれらは「時計」ではなく、「かつて時計だったもの」に過ぎなかったわけだ。しかし、ここチュニスでは違った。驚嘆すると同時に、ヨーロッパの底知れぬ実力の片鱗に触れたような気がして恐ろしくもあった。

フランス植民地であった影響と、地理柄イタリアの影響も強いのか食べ物は非常に美味かった。町で売ってるサンドイッチ。安いにも関わらず絶品。これも、今までのどこの国よりも中身が豊富であった。何も言わずに付け合せにオリーブまで付いてくる。恐るべし。


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