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スロベニア
↓10.29
クロアチア
↓11.12
モンテネグロ
↓11.21
コソボ
↓12.03
マケドニア
↓12.10
アルバニア
↓12.19
ギリシャ
↓12.26
トルコ
クロアチアのアドリア海沿岸。旧市街の街並みがイタリアとそっくりだったのは実に驚きであった。様々な顔を見せてくれる旧ユーゴスラビア。これらがかつては一つの国として成り立とうとしていたのは純粋にすごいことだと思う。
モンテネグロでは滞在期間中ひたすらに雨だった。常に濡れた靴を履き続けなければならないというのは哀しいものだ。入り組んだ湾に面するコトルの町。海沿いの道はしょっちゅう浸水していた。
「さらばアドリア海の自由と放埓の日々よ、ってわけだ」
ってわけだ。ここから先は雨、そして寒さとの戦いとなった。
事実上セルビアからの独立を果たしているコソボ共和国。偶然にも「アルバニア建国記念日」に入国することとなった。「コソボ国旗」ではなく「アルバニア国旗」が町中にたなびく。家の軒先にもショーウィンドウにも新聞にも、どこもかしこもアルバニア国旗。『アルバニア人による国家』という肩書きこそがコソボのアイデンティティーであるのはわかるが、まさかここまでとは。セルビア人フーリガンによってアルバニア国旗が燃やされた理由をようやく肌で理解したような気がした。
マケドニア、アルバニア、旅行者があまり訪れないところほど人は素朴で優しいものだ。中国人を揶揄する
「チンチョンチャン!」
という言葉をマケドニアではほとんどかけられなかった。ヨーロッパを襲った大寒波。その影響はバルカン半島にも及んでいた。アルバニアでは遂に雪と対面することとなった。
アルバニアは近年まで鎖国が行われていたというだけあってユニークなところだった。ニワトリではなく七面鳥がやたら飼われていたり、何故か薄汚れたぬいぐるみが軒先に吊るされていたり。おかしなところだなーとも思ったが、よく考えれば日本だって軒先に鮭を吊るす地域があったりするわけで。正月に「餅のタワー(鏡餅)」を飾るのも外国人から見たら実に奇妙に映るかもしれない。結局、文化とは個性なのだ。それが無くなった画一的な世界など旅しても全く面白くないだろう。
クリスマスはギリシャのテッサロニキで迎えた。初めてのヨーロッパでのクリスマス体験であったが、「華やかさ」よりも「年末感」が強く漂っていたような気がする。イヴには子供たちがサンタの帽子をかぶり、トライアングル片手にいろんな店に出張しては、やる気なくクリスマスソングを歌い小銭をせびってゆく。市場は人々でごった返し、年末の日本の風景と非常に近しいものを感じた。
東欧(旧ユーゴが中心ではあるが)をグルッと周ってイスタンブールに戻ってきた。年越しは日本人宿にて。うどんとお雑煮を頂いた。あけましておめでたい。今後は中東に向かう予定。今年こそは新大陸に渡りたいものである。
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