しもばの放浪日記

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オレンジ色に染まるダーバン(日本×オランダ@ダーバン)
夜行バスでダーバンへと移動。ブルームフォンテーンがあまりに寒かったので引き続き上着を何枚も着こんでいたのだが、宿へ歩く途中で参ってしまった。暑い!道には
"ENJOY SUMMER ALL YEAR ROUND"
の文字。ここダーバンはマリンリゾートの町。インド洋から温かい風が吹くおかげで年間を通して温暖なのだそうだが……いやはや、バスで10時間、ここまで気候が違うものか。

ダーバンのFan Festはビーチにあった。人々が水着で闊歩している。サーフィンやビーチバレー、ビーチサッカーに興じる人達。ブルームフォンテーンとのあまりの雰囲気の違いに戸惑いつつも、ようやく
「W杯にやってきた」
という実感を覚える。ひるがえる国旗。試合の度に各国のサポーターが集まってくる。

クレイジーな奴らもたくさんいる。裸足で歩いていたヒッピー風のお姉ちゃんに日本語で話し掛けられた。長崎に3年間住んでいたという。物売りに付きまとわれ「せからしか!」と叫んでいた。東京のロシアパブで5年間働いていたというウクライナ人の女性。『ブラジル×コートジボワール』にはブラジルサポーターが大挙押し寄せた。マラドーナがブブゼラでコカインを吸っている合成写真を掲げていたのには笑った。



『日本×オランダ』
同宿にはオランダ人だけではなく、ブラジル人、カナダ人、イスラエル人、実に様々な国からのサッカー好きが集まってきた。どいつもこいつも、
「明日のオランダは楽しみだ」「明日のオランダは楽しみだ」
日本に対する一言もない。だが世界的に見ればそれが現実。ナミビアで一緒に旅行したスイス人にここダーバンで再会。そのことを愚痴ると、
「『スイス×スペイン』のときも同じ状況だったよ。誰もスイスがスペインに勝つなんて考えてもいなかった。日本だってきっとやれるはずだ」

オーストラリアがドイツに"0-4"と完敗したのにはショックだった。アジア予選では10試合で1失点しかしなかったオーストラリアがここまで歯が立たないとは……。改めてアジアと世界のトップクラスとの力量の差を感じる。一方で、ブラジル相手に"1-2"と善戦した北朝鮮には勇気をもらった。

昨年オランダで親善試合を観戦した際、日本とオランダの両方の名前が入ったマフラー(半分青、半分オレンジ)を購入。
「日本が負けてもオランダ応援できるじゃん」
そう思って買ったのだが……まさかこういう形で使うことになろうとは。そのときは"0-3"の完敗。あれから10ヶ月。その差は縮まったのか、それとも広がったのか。オランダ戦を楽しみに来ている同宿の連中に馬鹿にされるのも悔しいので、あまりにふがいない戦いはしないでもらいたい。個人的には引き分け、もしくは負けでも最小失点に抑えられれば上出来。最終戦のデンマーク戦に少しでも有利な条件で望みたいものだ。



試合当日。宿にいたオランダ人の女の子と共にビーチへ向かった。そこからスタジアムまでオランダ人がパレードを行うらしいのだ。敵と言えどもやはり気になる。たどり着くと、そこはオレンジ色に染まっていた。そう、この雰囲気を感じたくて自分はW杯を目指してきたのだ。“ナショナリズム”と言えば聞こえは悪いが、それぞれの国のサポーターが集まり、自国の勝利に向けて熱狂する姿は美しくもある。

自分自身、今回のW杯に際して日本戦を観戦しようか迷っていたところがあった。チケットも手配していなかったし、宿も移動も面倒そうだ。ケープタウンあたりに一ヶ月滞在して様々な人が訪れるW杯の雰囲気を楽しむのもいいかなとも思っていた。だが、どれだけ面白い試合を見られたとしても、やはり自分が心から応援できるのは日本という国以外には有り得ない。

オランダ人の表情にはほとんど緊張の色が見られない。すでにパーティー気分である。それもそのはず。デンマークを下した今、“弱小国”日本、そしてその日本にすら遅れをとったカメルーン戦を残すのみ。グループリーグ突破は決まったも同然、そう思っても無理はない。

「日本人はシャイだね。何か手伝えることがあるかと思って話しかけても返事してくれないんだ」
ブルームフォンテーンで通っていたショッピングモールの黒人警備員が語っていた。それは単にビビッていただけだと思うが……まあ日本人がシャイなのはそのとおりだろう。道を練り歩くオレンジ軍団に試合前から完全に圧倒されている。またしてもアウェーじゃねえか!

"We will make Sushi of Japanese"
『日本人を料理してやる』とでも訳すべきだろうか。そんな横断幕を掲げていた奴らがいたので、こちらもみかんを口にくわえて一緒に写真に納まった。
「オレンジを喰ってやるぞ!」
そういう気持ちだ。



日本健闘!負けはしたが惜しい試合だった。夜、バーへ飲みに行くとそこにもやはりオレンジたちが。"Sorry"と声を掛けられる。試合前は『"0-1"なら上出来』と思っていたが、実際そうなってみるとやはり悔しい。逆に"Sorry"と言える立場になりたかったが、日本相手に辛勝という結果は彼らにとっても少なからずショックだったようだ。

それにしても、改めて初戦に勝ったのは大きいと思う。おかげで3試合丸々楽しめることとなった。この夜、カメルーンがデンマークに敗れグループリーグ敗退が決定。もし日本がカメルーンに負けていたら同じ立場に立たされていたのだ。試合前も試合後も、今とは全く違ったテンションだったことだろう。クレイジーなオランダ人と飲み騒ぎながら、そのことを深く噛みしめるのだった。

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